1周まわって、好きかもしれない。



どうしてこんなことになったのかというと、三浦の提案なんだけれど。


俺と凛子と、三浦と河谷さん。

4人で遊園地に来ているのは、なぜなのか。





「瀬見くん、どうかしたの?」




凛子と三浦を見ていた視線を慌てて逸らし、隣を歩く河谷さんに向ける。



「いや、特になんでも…」

「…そう?」




凛子って意外と三浦には素を見せてるんだなって、思っただけだ。


今までの彼氏よりも、本音をぶつけているような気がする。


…今までの彼氏が長続きしなかったせいかもしれないけれど。




ふたりの話す距離がちょっと近すぎるんじゃないかとか。

三浦は本当に凛子を好きなのかとか。



俺には関係ないはずなのに、そんなことばかり考えてしまう。



…意味わからない。



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