1周まわって、好きかもしれない。



「なんか凛子、成長したね」



「え、どこが…」



「前だったら、そんなに悩んだりせずに三浦くんと付き合ってたでしょ?」




「…そうかも」


「好きって気持ちの重みが分かったから、簡単に付き合ったりしなくなったんじゃない?」






穂果の言葉は、分かるようで、分かりたくなくて。



だけど昨日、私の隣にいた恭介に、もっと触れたいなんて思ってしまったことも事実だった。








< 199 / 293 >

この作品をシェア

pagetop