1周まわって、好きかもしれない。



「…誰か待ってんの?」


「うん、友達」


「…瀬見くんじゃないんだ?」


「あはは、恭介なんか待たないよ」




なんだか複雑な顔して笑う景ちゃん。

…このまえの観覧車のこと、気にしてるのかもしれない。







「あのさ、俺、本気だから」







突然、真剣な瞳で見つめられて、言葉に詰まる。





< 201 / 293 >

この作品をシェア

pagetop