1周まわって、好きかもしれない。
「また彼氏変えたの?」
手に持っていたサイダーをひとくち飲んで、恭介が言う。
「その言い方、私が遊んでるみたいじゃん」
「え……事実じゃん」
「……心外なんですけど」
ただ、人よりちょっと彼氏と付き合うスパンが短くて。
人よりちょっと元カレの人数が多くて。
人よりかなりモテてしまうだけなのに。
「俺の部屋であぐらかいてる姿を、凛子の歴代彼氏に見せてあげたいよ」
「そんなことしたら恭介のゲーム全部売って、私の化粧品代に変えてやるからね」
「それだけはやめて」
こんなゲーマー男、天地がひっくり返ったってお断り!