1周まわって、好きかもしれない。
「ごめん、ハッキリしなかった俺が全部悪い。
凛子は何もしてないんだ。
…傷付けて、本当にごめん」
深々と、女の子たちに頭を下げる恭介。
その姿に、抑えていた感情が溢れて涙がこぼれた。
「っ…もう、わかった」
「由莉?」
「もう諦める…私こそごめん」
それだけ言って教室を出て言った河谷さんたちに、ゆっくり頭をあげた恭介。
「なんで…」
なんで私のために、そこまでするの。