1周まわって、好きかもしれない。
真っ白な肌に、ミルクティー色の明るい髪は、ふわふわに巻いている。
校則違反のピンクのリボンに短いスカート。
いつだって気を抜かないところは凄いと思う。
ふたりで学校までの道を歩きながら、くだらない話。
こんな時間久しぶりだな、と思わず頬が緩んだ。
「昨日俺のクラス英語の抜き打ちテストだったけど、凛子のクラス今日あたりあるんじゃねー?」
「えっ、なにそれ、早く言ってよ」
「朝イチで言ってやったじゃん」
「やだなー…」
「あとでテスト渡すよ」
「やった、たまにはいいことするじゃん」
「いつもだろ」