1周まわって、好きかもしれない。



そして私には、まずしなきゃいけないことが1つ。




「景ちゃん、話したいことがあるの」




「……それ、今じゃなきゃダメかな?」



少し眉を下げて景ちゃんが笑うから、視線を落とす。





「え…」


「次の日曜日、バスケの試合があるんだけど来てくれない?」


「…でも、」



「……ラストチャンス、ちょうだい」



私の話の内容を分かってるみたいに、寂しそうな顔するから。



「…っ、」



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