1周まわって、好きかもしれない。



そもそも、凛子ももう少し広い心を持ったらどうなんだ。

自分は大半遅刻するくせに。



まあそんなことを言ったらどうなるかわからないから、言わないけど。


今日は凛子が出て行ったら、部屋の鍵でも掛けておこうか。






「ねえ、暇なんだけど」


帰っていいよ…



「俺は忙しいよ」




ゆりちゃんと恋をするのに忙しい。

ゲーム機のボタンをカチカチ押しながら、空返事。




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