1周まわって、好きかもしれない。
「恭介、眠そうだな」
「ああ、おはよう舜」
凛子と遊園地に行った翌日の月曜日。
なかなか眠れなくて、いつもの恋愛ゲームでもしようと思ったけど凛子の恥ずかしそうに笑う顔ばかり頭をよぎるから集中できなくて。
久しぶりに起動したロールプレイングゲームをしていて、気づいたら朝になっていた。
「…あのさ、俺、凛子と付き合うことになったわ」
舜には報告しておこうとそう言えば、驚いた顔をして立ち止まる舜。
「おめでとう!
よかったな、すげー嬉しい!」
自分のことみたいに喜ぶ舜に、俺の頬も緩む。