1周まわって、好きかもしれない。



「今日、寄り道して帰りたい」

「いいよ、どこ行く行く?」

「クレープ食べて帰ろ!」

「了解」




そんな短い会話をして、それぞれ教室に戻る。


凛子が彼女、なんて。

夢なんじゃないかと思っていたけど、どうやら本当だったみたいだ。



考えてみれば、長い間隣に住んでいたのに、わざわざ約束して一緒に帰るなんて初めてかもしれない。





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