1周まわって、好きかもしれない。
「凛子、先にベンチ座ってれば?」
「いいの?ありがと」
先に公園のベンチに座る凛子。
2つのクレープを受け取って、凛子の元へ。
「奢ってくれるの?」
「うん」
「へへ、ありがとう」
ふたり、夕方の公園のベンチに並んで、クレープを食べる。
なんだか小さい頃に戻ったみたいで、でもそれでいてあの頃とは違って。
美味しそうにクレープを食べる凛子の横顔は昔から変わらないことに、少し安心した。