1周まわって、好きかもしれない。
「凛子、行くぞー」
放課後。
教室まで迎えにきてくれた恭介と並んで、公園に向かう。
「お、本当だ。シャーベットになってる」
公園に止まるワゴンを見る恭介。
ごめんね、メインはそこじゃないんだけど。
「何味にしようかな」
真剣に悩んでる恭介が可愛いなんて、私どうかしてるかもしれないなぁ。
「私はいちごシャーベット」
「じゃあ俺はオレンジで」
このくらいいいよって奢ってくれる恭介は、やっぱり幼なじみの時とはちょっと違って、特別優しくなったかもしれない。