1周まわって、好きかもしれない。




「…なあ」


「んー?」


「そこ俺のベッドなんだけど…」


「うん?」




ある日曜の昼下がり。

ベッドの上でモンスターを狩るゲームをしていたら、凛子がノックもなしに入って来て。


ドカッと俺のベッドに座るものだから、俺は渋々床に降りてゲームを続行している。



降りろよ、って遠回しに言ったはずなんだけどなー。


だから何?みたいな顔してスマホでSNSにいいね!を押している凛子。


…退いてくれる気はないらしい。



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