1周まわって、好きかもしれない。




「…私は恭介が好きだよ」


「…俺だって凛子が好きだっつの」


「へへ、照れるね」


「恥ずかしいからやめて…」





繋いだ手から、恭介の体温が伝わってくる。


恭介の緊張とか、照れとか、そんなのも伝わってくる気がして。


それが伝染したせいで、恭介のせいで、私の体温も上がって。




少し前を歩くと恭介の背中が、すき。



これからもずっと隣で、笑っていたいな。




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