1周まわって、好きかもしれない。



『う……うわあああああん』




大声で泣きだす凛子に、駆け寄る俺。



『りんちゃん大丈夫!?』

『うわぁぁぁん、ケガしたら、お嫁にいけないよううう』




すりむいて血の出た膝を見て大泣きする凛子を見て、


「小さい頃からそんなこと考えてたのか……」

なんて感心している舜。




……待って、すげえ嫌な予感がする。

俺、この後、なんて言ったっけ?







『だいじょうぶだよ!

りんちゃんは、ボクとけっこんするんだから!』






「ぶっ」



隣から吹き出す声が聞こえて、舜を睨む。


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