1周まわって、好きかもしれない。



「ちょっと、何で祐と付き合ってるの!?」

「そうだよ、理沙ちゃんが好きなの知ってたよね?」

「最低」






集団で責められたって、別に怖くない。



「彼氏つくらないのがムカつくんじゃなかったの?」


「っ、やっぱり性格悪いじゃんこいつ」



「その程度の悪口しか出てこないの?」




「っ、アンタ……!」




殴りかかろうとした寺田理沙を、止めたのは祐くん。



「お前ら、俺の彼女に何してんの?

最低だな」





祐くんの冷たい視線が、寺田理沙に注がれる。


泣きそうな顔をして逃げていった。





< 41 / 293 >

この作品をシェア

pagetop