1周まわって、好きかもしれない。




「シロップはいちごみるくがいいなぁ」


「残念、メロンしかありません」


「…」




不満げに、鮮やかすぎる緑のシロップを氷にかけた凛子は、ひとくち食べて頬を緩めた。




「美味しい!夏って感じ!」



俺もひとくち食べれば、舌の上で冷たく溶けるメロン味の氷。


うん、確かに夏休みって感じ。


小学生の頃は、よく2人でかき氷なんか食べたっけ。


それで、そのあと…。





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