1周まわって、好きかもしれない。
「…さあ、いつだろうな」
「恭介に彼女ができたら、私と花火しない?」
「…するんじゃね?
お前に彼氏がいる時もしてたし」
「…まあ、恭介に彼女ができることなんてないと思うけどさ」
「本当、ひと言余計なんだけど」
パチパチ、パチパチ。
線香花火が弾ける。
いつまでこうしていられるのか。
これを先に壊すのは、俺なのか、凛子なのか。
それともお互いに、じわりじわりと離れて行くのか。