命の授業。
母は男の人がいないと生きていけない様な人だった。私の母というよりも、ひとりの女の人だった。
10代で私を産み直後に実父と別れた。
女手一つで育ててくれたことに感謝はしてる。でも、気づけば母の隣に男が居た。
小学5年の時に母は再婚した。
小学1年の頃から一緒に住んでた人との再婚で母は笑顔が増えた。
再婚と同時にずっと続けていた仕事を辞め私との時間が増えた。今まで祖父母に見てもらってただけあって母は私のことをなにも知らなかった。そのせいか勉強の捗らない私が気に入らなかった様だった。
罵声を浴びせ時に暴力を振るう母が別人に見えなにも言えない日々が続いた。義父はたまに助けたりしてくれたがそれも気まぐれだった。家族が出来たことが幸せだったはずなのに全てが嫌になった。