命の授業。
毎日毎日苛立ちとの戦いだった
家に帰っても休まるところがなかった。


たいした思い出もなく2年が終わりに差し掛かった。
先輩の卒業式を明日に控えた日の夜中のことだった。
母の怒鳴り声が聞こえた。
義父は帰ってきてないはずなのに
母は泣き叫ぶ様な感じで怒鳴っていた。

とばっちりを受けるのもいやで
なにもせず部屋に居ると母が来た。

『離婚することになるかもしなれない』

母は一言だけつげ泣いた。
私はなにも言えず母の背中を撫でることしか出来なかった。

『おばーちゃんとこ行くよ』

しばらくして落ち着くと母は祖父母の家に向かった
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