ホオズキ少女の嘘
ご飯を食べて、日記を最後まで書いてないことに気づいた。



―――――――

でも頑張って、病気の進行を遅める薬を使いながら、余命1ヶ月だった病気が、もう1年も経った。
ここまでは、りくに聞いた話。
りくといえば…私、陸と恋人になってたんだね!
片思いが実ったなんて嬉しいな…!
でも、二人同時に告白しちゃうなんて…
ちょっと恥ずかしいね。
あ、実は今日、お医者さんが寂しそうに見えたんだ。
なんでだろ…。
今日はこれで終わりにします。


日記を書き終えて、最初から読み返してみる。

…りくの記憶戻る前の日記も今日書いたんだよね。

見てみると、恋愛の事について触れていないことに気付いた。

きっと片想いが恥ずかしかったんだな。とか思った。

でもホントに驚いた。両片想いだったなんて。

明日りくに確認してみようかな。

とりあえず今日は、さっき寝たばかりだけど、寝ることにした。
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