ホオズキ少女の嘘
もっともっと長く。6月
あれから1年後。
…私はまだ生きている。
あの時の陸のおかげで前向きになれたから…1ヶ月しか持たないはずだった命が、1年ももったんだ。
先生にも、奇跡ですねって言われて、陸ともまだ仲良く付き合ってて、毎日が楽しかった。
実はあの次の日、バレー部の皆にも病気のことを話した。
みんな受け入れてくれて、みっちゃんは大泣きし始めちゃって、私が結局慰めて…
陸にもよかったなって言われて。
でも、病気は薬で進行を遅くしてるだけなんだよね。
毎日楽しくて、あっという間に1年が過ぎた。
そして、いつも通り病院に行った。
やっぱり2週間に1度は何が起こるか分からないから来てくださいって先生に言われて、ちゃんと2週間に1度来ている。
そして、起きてしまったんだ。
…一番起きて欲しくなかったことが。
「残念ですが、病気の進行がまた早まって来ました。…今度こそ長くないでしょう。覚悟してください。」
…まあ、いずれこうなることは分かってた。
でもやっぱり死にたくないなあって。
まだ陸にも言ってない。
だって自分でもまだ覚悟できてないんだから。
先生は、今度こそ後1ヶ月って言ってた。
みんなに伝えたら、入院してくださいとも言われた。
嫌だなあ。
みんなにあんまり会えなくなっちゃうし…
「…みんなのバレー、もう見れなくなっちゃうんだよね。」
そんなことを呟きながら、部室のドアを開けた。
…私はまだ生きている。
あの時の陸のおかげで前向きになれたから…1ヶ月しか持たないはずだった命が、1年ももったんだ。
先生にも、奇跡ですねって言われて、陸ともまだ仲良く付き合ってて、毎日が楽しかった。
実はあの次の日、バレー部の皆にも病気のことを話した。
みんな受け入れてくれて、みっちゃんは大泣きし始めちゃって、私が結局慰めて…
陸にもよかったなって言われて。
でも、病気は薬で進行を遅くしてるだけなんだよね。
毎日楽しくて、あっという間に1年が過ぎた。
そして、いつも通り病院に行った。
やっぱり2週間に1度は何が起こるか分からないから来てくださいって先生に言われて、ちゃんと2週間に1度来ている。
そして、起きてしまったんだ。
…一番起きて欲しくなかったことが。
「残念ですが、病気の進行がまた早まって来ました。…今度こそ長くないでしょう。覚悟してください。」
…まあ、いずれこうなることは分かってた。
でもやっぱり死にたくないなあって。
まだ陸にも言ってない。
だって自分でもまだ覚悟できてないんだから。
先生は、今度こそ後1ヶ月って言ってた。
みんなに伝えたら、入院してくださいとも言われた。
嫌だなあ。
みんなにあんまり会えなくなっちゃうし…
「…みんなのバレー、もう見れなくなっちゃうんだよね。」
そんなことを呟きながら、部室のドアを開けた。