teardrop of mermaid
まず夏休み初日。

朝起きてゲームを起動。

フレンドリストを開いて彼氏のコメントを確認。

「寝る。」

…至って普通のコメントだけど、誰かと話してたりしてるままで、しかも相手が女子だったらかなり嫉妬しちゃうからね

「おはようヽ(・∀・)ノ」

と打って、あいつが起きる時間までゲームして待っていることにした。

私の彼氏はお寝坊さんなのである。

1時間程ゲームをして、フレンドリストを開くとちょうど彼氏がオンラインになる。

「蓮斗》おはよ。」

直ぐ様おはようの挨拶。

「柚愛》おはよ」

君からも返ってくるおはよう。

それだけでも少し顔がニヤけてしまう。

あ、せっかく待ってたんだから、ちゃんと用件を話さないと。

私が待っていたのは、蓮斗に夏祭りのお誘いするためである。

「蓮斗》夏休み中さ、お祭り行こう!!亜美達に混ぜて貰うから二人じゃないよーw」

亜美というのは、他校に通う私の親友。

スタイルが良くて、顔が小さくて可愛くて、勉強も運動も出来る、みんなに愛される系の子である。

何で私なんかがその子の親友になれたかっていうと……。

まず好きな人が被ったのがきっかけ。

二人で告白して私がok貰っちゃったんだけど、私がその人と別れる頃には二人とも冷めてて、馬鹿みたいだねー。って笑いあったんだっけ。

それから仲良くなって、また好きな人被ったりしたけど、今でも仲良くしてるっていう不思議なきっかけ。

そんなこんなで思い出してたら返信来てた。

「柚愛》別に良いけど。どこの祭りいくの?」

「蓮斗》駅前のお祭り!!私は夜行けないから、お昼から夕方までね!」

「柚愛》うん。分かった。どうやっていくの?」

「蓮斗》ママが車で送ってくれるってよー?学校の門の前まで来てくれれば大丈夫(・∀・)b」

やったぁあああ……ok貰えたぁ……!!

って叫びたい気分だけど、横にママがいるから諦めた。

さっきも何ニヤけてるの?って言われたばっかだし…。

だってしょうがないじゃん!!好きな人とお祭り行けるんだよ?!嬉しいに決まってるでしょ?
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