teardrop of mermaid
…あ、また妄想してる間に返信来てる。

「柚愛》(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)」

可愛いなおい。

うんうんて絵文字で打ってくる男子初めてだわ。女子かい。

「蓮斗》だから、24日12時に門の前いてね!!」

「柚愛》分かった。」

ホンット素っ気ない返事だよね…。まぁちょっとクールが混じったと思えば素直に喜べちゃうんだけど!!

今の私は蓮斗にベタボレなのだ。

ゲームに目を戻すと、蓮斗のコメントが新しくなっていた。

見てみると…。

「寝る」

それを見た瞬間オフラインになった。

…ちょっと待って?!さっきまで寝てたんじゃないの?!

まぁいっか。よくあることだし。

「蓮斗》お休みー。」

…私もちょっと寝ようかな。夏休みだし良いよね。

ゲームを止めて、1階に降りる。

自分の部屋に入って、目覚まし時計をセットする。

冷房は…3時間タイマーでいっか。

お腹までタオルケットをかけて横になる。

さすがにすぐには寝れないから、目を開けた状態で体の力を抜く。

白い天井を見ながらボーッとすると落ち着く。考え事するにはぴったりのシチュエーションだよね。

…………あぁ…私って幸せなのかな。今。

大好きだった彼氏と別れて、一週間で蓮斗と付き合って…。

浩太には呆れられちゃうかなぁ…?

浩太と別れて1週間で彼氏出来たんだよ?凄くない?って自慢したいところだけどね。

きっと良かったねとか軽いねとか。どうでも良さそうな返事しか返ってこないだろうからさ。

どうせ私はそれに、「まぁ、どうでもいいだろうけどね!!」って返すんだろうな。

…そんな事考えてたら、人間は自然と眠くなってくるもので。

だんだん重くなる瞼と共に、私は夢の世界へと入り込んだのだった。
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