あなたが私にキスをした。
1.あなたが
――Side トーコ
「愛してる…、あいしてるよ…」
熱い吐息で、かすれた声で、何度も繰り返すあなたの言葉はいったい誰に向けたもの?
私の上で同じリズムを刻む、あなたの額から汗が滴る。
苦しそうなあなたの表情があまりにも愛おしくて、私は伸ばした手をあなたの首に回すの。
そしてグッと引き寄せる。
もっと近くで、もっと激しく。
体の芯の奥の奥、ずっと深くであなたを抱きしめたい。
あなたがそれを望むなら、あなたの全てを受け止める。
たとえそれが
ほかの誰かへ向けられた想いだとしても。
「…愛してるよ、トーコ」
その言葉が聞けるだけで、私はもうなにもいらない。
キラキラ輝くあなたの瞳に、頬を赤く染めた私の姿が映っている。
それだけでもう充分なの。
私はにっこりと微笑んで、あなたの唇にキスをした。
――そう、私とあなたの始まりも、
熱い、熱いキスでした。
「愛してる…、あいしてるよ…」
熱い吐息で、かすれた声で、何度も繰り返すあなたの言葉はいったい誰に向けたもの?
私の上で同じリズムを刻む、あなたの額から汗が滴る。
苦しそうなあなたの表情があまりにも愛おしくて、私は伸ばした手をあなたの首に回すの。
そしてグッと引き寄せる。
もっと近くで、もっと激しく。
体の芯の奥の奥、ずっと深くであなたを抱きしめたい。
あなたがそれを望むなら、あなたの全てを受け止める。
たとえそれが
ほかの誰かへ向けられた想いだとしても。
「…愛してるよ、トーコ」
その言葉が聞けるだけで、私はもうなにもいらない。
キラキラ輝くあなたの瞳に、頬を赤く染めた私の姿が映っている。
それだけでもう充分なの。
私はにっこりと微笑んで、あなたの唇にキスをした。
――そう、私とあなたの始まりも、
熱い、熱いキスでした。
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