あなたが私にキスをした。
10時のオープンに合わせて、9時すぎくらいにユヅキくんと家を出た。



今日は快晴。

嬉しいけれど、その分雪や氷の管理が難しくなると、トキワが言っていた。

私たちはバスに乗って会場に向かった。

ユヅキくんとバスに乗るのは、あの日以来なのでみょうに緊張してしまう。



「二回目だね」



と、ユヅキくん。



「俺とトーコちゃんのデート♪」

「なっ・・・!」



きっと今、私の顔は真っ赤にのぼせていることだろう。

そうなることを知っていてユヅキくんは面白がってるんだ。

わかっているけど、恥ずかしいものは恥ずかしい。





どうしてユヅキくんは、こんなに私に執着するのかな。

私のことなんて、何も知らないはずなのに。

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