Love~Destiny~

下駄箱から靴を取り出し玄関を出ると部活の生徒がちょうど準備体操を始めている頃だった。

6月の終わりのこの暑い時期によくやるよー。



俺は
校門のところで待たせてある友達の元へと少し急ぎ足で向かった。

「拓也ー遅れてゴメンな」


校門にもたれかかっていた拓也は体をこっちの方に向けた。


「いいけど、遅かったなー。当番なんだからカギかけてくるだけでいいだろ?」


怒ってると思っていたけど、あまり怒った様子じゃなくて安心した。


「そうなんだけどさー。俺らのクラスにオタクいてるじゃん?アイツらがなかなか帰らなくてさ」



「ああ。あいつらならルキが来る少し前に校門通って行ったな。相当ニヤニヤしてらっしゃったけど」


あいつら~。
俺を散々待たせといてニヤニヤしながら
帰んなよな。
せめて顔ぐらい引き締めろよなー。

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