Love~Destiny~
「会いたかったよ。ルキ♪」
急に俺に抱き付く手に力がこもる。
く、苦しーいっ。
ちょっと
マジヤバいから。
「う、う、うっぷ」
なんとか声を出そうとするが上手く喋れない。
た、たずげえてえー!
昇天しそう…
「んっ?あっ!ゴメン」
ようやく彼女が手を離してくれた。
あやうく
天空へと昇ろうとしていた俺は喉をおさえながら何度も咳払いをした。
「ゴメンゴメン♪」
そう言いながら
左手で後頭部さすっている仕草がとても可愛いくて思わず見とれてしまった。
違う違う。
見とれてる場合じゃなくて!
「ちょっと…君誰なの?」