オレ様男子に愛されて。(下)
「ねぇ、よかったの?
あの女子達、一緒に食べたそうだったよ?」
「なんで、んなこと言うんだよ。
由奈は俺の彼女じゃねーの?」
「そ、そうだけど.....」
「俺だけ浮かれてバカみてぇ。
もういいし。じゃーな。」
そう言って、席を立ち上がり、あいつは教室から出て行ってしまった。
「ゆなぁー。
大丈夫なの?律くん。」
心配そうに話しかけてくれるのは、親友の佑香。
私はゆうと呼んでいる。
「そうだよ。
あれはだいぶ怒ってるよ、律。」
さらに葉っぱをかけるように心配をたたみかけてくるのは、
神崎の親友の蒿くん。
「大丈夫。
またちょっと間したら神崎も戻ってくるよ。」
そう言ってはみたものの。
そんな自信、これっぽっちもない。
神崎は、離れて行っちゃうのかな.....