オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



美人で聡明な姫奈のイメージが崩れていく。せっかく昔の姫奈を消しさって和樹の脳みそにプリティー姫奈を植えつけようと思ったのに。



所詮叶わぬ夢だったのか??



「まぁまぁ上がっちゃって♪」



リビングは更ににぎやかになった。



じんじん腰が痛むから……俺はソファーじゃなくてカウンターに一人座る。



「ちょっとこれ新しい!!おせちなのにピザなんてっ♪」



和樹ママ……それは新しいんじゃなくてママンがぶっ飛んでるだ……け……!?



……っって!!いつの間に!!!



驚いたのも無理はない。



声につられて顔を上げると、真正面のカウンター越しに俺を見つめる和樹がいた。


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