オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



べちっっ!!





和樹の目の前で下駄箱の段差につまづき無残にも転んでしまった。



かなり恥ずかしいんですけど……俺。



顔を上げると……和樹は目を押さえて苦しそうにこっちを見ている。



投げた相手は3組の奈緒。



「和樹君が悪いんだからね!」



それだけ言うと大きな足音を立てて去って行く。



何だ??



あの自己中なオンナ……。




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