オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



最近すっかりアズのペースに乗せられてるような……姫奈も大事にしようとちょっとだけ反省。



「彼氏爽やかやなー」



って気が付いたら今度は……勝手にアルバムを漁るんじゃねーよ!!



でも、こんなアズが嫌いになれない俺。オンナには優しくしないとだし、なんかほっとけないオーラが出てんだよな。



「アズは……ピエちゃんが好きなの??」



俺にしては大胆な質問!二人が仲良さそうだったし。



……だが的確だと思ったのは間違いで、一瞬にして大爆笑された。



「ありえへんからっ!!ピエちゃんとかめっさ貴族臭出てるやん。友達だけど恋人は無理!!」



アズさん……貴族臭ってなんですか?



「恋愛ねぇ~」


そう息をつく横顔が一瞬だけすげーオンナらしく見えた、けど。



ま、あくまで一瞬だけな!!



「やっぱピエちゃんはないわ~」



そんなに面白かったのかアズはそれからしばらく笑い転げていたのだった。



「じゃあ学校にはいる?日本人のがいい??」



俺の鉄則!オンナと仲良くなるにはまず恋愛話から!!



それをあっさりKS(華麗にスルー)したのは君が初めてですよっ!!!



「まぁいいやん?じゃ来週また学校でな!!」



疾風のように去るアズに一人取り残された俺。どうやらオンナらしい会話はまだまだニガテらしい……な。



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