オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



それでも姫奈の顔を崩せない俺。



そもそも何から話したらいいのかもわかんねー。



その時、先生がCDプレイヤーに向かって歩いていった。



♪明日からは僕には僕の、君には君の日々が来て



それに慣れるまでの少しの間、涙する事もあるでしょう




「星屑!!」



思わず立ち上がった俺をそれでいいのよ、と見つめる優しい瞳がそこにあった。



やべー!!思いっきり反応しちゃったじゃねーか。



「これね、アズに借りたの。あの子もバンドが好きなんだって。」



この曲は……和樹と別れた後、死ぬほど聞いたRuvieの「星屑」



そっか。そういやアズは真剣にポスター見てたっけ。最初から知ってたんだな、Ruvieの事。



「今、立ち上がった時の姫奈が本当の姫奈じゃない?瞳がとても輝いていたから」



確かにそうだ。



迷わずに反応してしまった。



< 201 / 335 >

この作品をシェア

pagetop