オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?
それでも姫奈の顔を崩せない俺。
そもそも何から話したらいいのかもわかんねー。
その時、先生がCDプレイヤーに向かって歩いていった。
♪明日からは僕には僕の、君には君の日々が来て
それに慣れるまでの少しの間、涙する事もあるでしょう
「星屑!!」
思わず立ち上がった俺をそれでいいのよ、と見つめる優しい瞳がそこにあった。
やべー!!思いっきり反応しちゃったじゃねーか。
「これね、アズに借りたの。あの子もバンドが好きなんだって。」
この曲は……和樹と別れた後、死ぬほど聞いたRuvieの「星屑」
そっか。そういやアズは真剣にポスター見てたっけ。最初から知ってたんだな、Ruvieの事。
「今、立ち上がった時の姫奈が本当の姫奈じゃない?瞳がとても輝いていたから」
確かにそうだ。
迷わずに反応してしまった。