オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?
「衝撃の告白やな」
「笑い過ぎ。だから俺もわかんねーんだよ。オトコに産まれてた方がもっと苦労だったのかな?ってさ」
少なくとも、姫奈は和樹に愛されていて隣で時間を感じる事も出来るし、キスだって出来る。
こうやって離れても心が繋がってるのは姫奈のおかげでしかない。
「まぁ……言えへんわな」
「昔はオトコっぽかったんだけどな?オンナと遊んだ事ねーし。でも和樹を好きだって気が付いた時……オンナらしくして気を引きたいとか思った」
「分かるで?大概オトコってのは姫奈みたいに可愛くて守ってあげな!ってタイプに弱いと思うわ。」
「だよな~マジどうしたらいいかわかんねー」
「姫奈もずっと悩んどったんやな。うちで良かったらこれからは話聞くし!!」
あ、そやそや。
アズは思い出したように鞄から何かを取り出すと……