オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



「何だい??」



全員の目がアズに集中する。



「姫奈こう見えてめちゃめちゃカッコいい声持ってるんです。せやからっ是非聞いて下さい!!」



っておいアズ!!!!



思わず入り口まで引っ張ってしまう。



「何言って……」



「オトコの声で歌わな許さへんからな?夢やったんやろ?バンドずっとやりたかったんやろ??」



「だけど……あの人達が望んでるのは姫奈だろ?」



「大丈夫!!姫奈が歌ったらオトコの声だった!ぐらいじゃギャップにしかならへん。まさか本気でオトコだとか普通は思わへんで??」



「俺が気にし過ぎって事?」



言われてみれば……オンナの歌をやけに上手く歌うオトコとかがいてもオンナなんじゃね?とか思った事ないかも。



「カッコいいトコ見せてや!!」



よっしゃ!俺も男だ。



いっちょやるかっ!!!!





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