オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



見上げると……顔の輪郭はシャープになって、日に焼けて、背が伸びて、一段と筋肉をつけた



でも紛れもない、俺の大好きな和樹がいた。



「変わりすぎだよ?」



「それはこっちのセリフ!なんでたった3ヶ月弱でそんなに綺麗になってる訳?」



毎日逢わないって事はこういうことなんだろうか??



自分の顔なんて毎日見飽きるぐらい見てても変わんねーのに。



「ゴメンな?練習抜けてきたからこんな格好で」



「ううん、似合ってるよ?」



「さんきゅっ!」



和樹のおでこが俺にコツンと当たる。



「逢いたかったぁ……俺の事忘れてなかった?」



「忘れる訳ないじゃん。ほら?これがあるし」



肌身離さずつけていた指輪。



それを見て嬉しそうに和樹も首元を指差した。



「俺も!!!」



和樹の匂いは相変わらずで俺を安心させる。



「そろそろ行こうね♪」



夢奈さんに促されるまで、俺達はそこを動けなかった。



なんていうか……夢を見てるみたいだったんだ。



鈍くなってる段々と頭を日本モードに戻していく!!



幸い時差ボケもそんなに無さそうだし♪



短い時間だけど……ちょっと大人になった俺達を刻んでいけたらいいな。


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