オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



懐かしい我が家。



でも夢奈さんはせわしなく探しもの中……散乱した部屋の様子じゃどう見ても当分かかりそうで……



「一緒に探してるから二人は和樹の部屋にでもいたら?」



和樹ママにそう言われて歩く。



イキナリ二人っきりですか!?



緊張……ってか照れまくりなんですけど!!



それは和樹も同じみたいで何故か無言で部屋へ向かう。



「…………」



ドサッ。



部屋に入った瞬間、俺はお姫様抱っこをされてソファに乗っけられていた。



「姫奈、マジで逢いたかった」



和樹……反則だって。



そんな目で見られたら……俺エロ姫奈になっちまうぜ??



中身は立派な思春期のオトコなんだから。



抱き合ったまま交わす久しぶりのキスはすげー甘くて……脳まで溶けそうで。



んっ。



いつの間にそんな大人に!?



舌の感触を直に感じた俺はもう何がなんだかわからなくなって……堪らず更に和樹に抱きついた。



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