オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



「おはよ~さん」


「おはよう。昨日はゴメンな。急に帰って」



「別にええけど……何があったん?」



「まだ秘密!」



「なんやねんそれ??」



不満そうなアズはピエちゃんに預け今日からスタジオは俺一人で向かう。



とびきりのサプライズ見せてやるからな??



「おっすー♪」



「おっ樹、今日は女子高生みたいじゃん?」



「うるせー!!」



チェックのスカートに白のブラウス。



言われてみればそう見えないでも無いけれど。




「……で、詩は書けたのか?」



窮さん……がイキナリ短髪になっててちょっと怖いです。



「もちろん!サビのアレンジだけ変えたいんですけど」



「しかし汚ねー紙だな?」



帝が突っ込むのは当然で……試行錯誤で書いたり消したりしてたらいつのまにかヨレヨレに。



「でも俺は嫌いじゃないぜ?ちょっと甘いけど新生ルフィにはぴったりじゃん」



皐がひょいっと俺の書いた詩を持ち上げて読む。



「あ……ありがとう」


「じゃ、そんな樹にプレゼントをあげよう」



またまた帝と皐に押さえ込まれた。



まさか……また恐怖のボイトレですか!?








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