オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?
「ちょっおい、さっきの姫奈なのか??」
挙動不審なピエちゃんを置いてうちは走った。
楽屋で出迎えてくれた樹は……目を真っ赤にしたうちを抱きしめて「ありがとう」って言ったんや。
その胸があったかくて、されるがままになっとた。
えらい厚底のブーツを履いてる姫奈はうちよりも大きくて逞しくて。
「樹……好きやで?」
「俺もアズが好きだよ」
「そういう意味やあらへん」
「じゃあなんだよ?」