オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



「ちょっおい、さっきの姫奈なのか??」



挙動不審なピエちゃんを置いてうちは走った。



楽屋で出迎えてくれた樹は……目を真っ赤にしたうちを抱きしめて「ありがとう」って言ったんや。



その胸があったかくて、されるがままになっとた。



えらい厚底のブーツを履いてる姫奈はうちよりも大きくて逞しくて。



「樹……好きやで?」



「俺もアズが好きだよ」



「そういう意味やあらへん」



「じゃあなんだよ?」




< 302 / 335 >

この作品をシェア

pagetop