オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?






「オトコとしての……樹が好きです。」



全てを吐き出した言葉に一瞬黙ったあと、樹はもう一度強くうちを抱きしめた。



「ありがとう。きっとアズが最初で最後かもしれないな。オトコの俺を好きになってくれるなんて」



そう言ったけど、きっと違うで?



ライブハウスにもおったもん。オンナの瞳で樹を見つめてる子が。



でもそれは、悔しいから言わんとく。




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