オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



「ごめ……」



更に口を開こうとした樹を止める。



「謝らんといて?」



「樹がオンナを好きにならへんのは……分かってるから。」



「アズ……」



「うちは大丈夫やで!あの曲があれば元気になれるわ」



本音やった。



大好きな相手に、自分の為の曲を作ってもらえたなんて最高やん。



「アズは一生大切な友達だからな!」



「当たり前やん!!」



…………???



その時、うちは樹がいつもと違うことに気付いた。



「胸……ホンマにサラシ巻いてる??」



「俺はオトコだから当然だろ?」



うんうん、と頷くしか出来へん。



これからもっと樹の理解者が増えるように祈っとくで?



まぁ一番の理解者はうちやけどな。



さぁ帰るで、大阪へ!!!




【アズSIDE終わり】




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