オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




いつか絶対オトコになる!!って。



信じてたんだ。



でも……もしもこのままオンナだったらどうしたらいいんだ??



無きにしも……あらず、じゃね?



そんな不安をかかえたまま順調に小学校に入学した俺。



背中にはもちろん赤いランドセル。



「ねぇ??どうしてお兄ちゃんのランドセルは黒なのに姫のは赤いの??」



「姫ちゃんはオンナの子だからでしょ♪」



母親はずっとオンナの子が欲しかった、ってそう言ってた。



「いつかはオトコになるんだ!!」



そう言うと……悲しげに顔が曇るんだ。



だから、いつの間にか言わなくなってた。



合わせて……やるか?



言葉遣い、服装、親が喜んでくれるなら演じてやる、そう決めた!!



……やっぱり親は大事だし。



俺の言葉でうっかり泣かせたくねー!!!



(ここでうちのママンが超泣き虫だと追記しておく)






でも、本当は確信してた。



俺は絶対にオトコなんだって。



いつか大きくなったら黒いランドセルを買わせてやるから!!!



待ってな??



我が両親達よ!!




< 5 / 335 >

この作品をシェア

pagetop