オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



あの細い体のどこに入るんだ?と思うんだが、パスタを平らげたあと隣の店でポップコーンのLサイズを頼み、更に笑顔でソフトクリームを抱える香織がそこにいた。



甘いものが苦手な俺。やっぱりオンナはわかんねー。



それにしても



今日は楽しかったな。



和樹とのファーストキス。



人には話せないようなくだらない会話。



一緒に肩を寄せて乗った観覧車。



運動神経抜群な和樹がバスケのゲームで取ってくれたぬいぐるみ。



俺を見つめて笑う最高の笑顔。



俺が姫奈でいる限り、この時間はずっと永遠に続くんだって



そう思っていたんだ。




< 55 / 335 >

この作品をシェア

pagetop