四色恋模様
無色
あれは小学校に上がる1週間前の事。
「ななー、せいー、ゆいとー、降りといでー!」
「「「はーーい」」」
丁度、結人の部屋で遊んでいた私達は結人ママに呼ばれて階段を駆け下りた。
幼稚園の頃から一緒にいる、私こと七恵と、結人と星太。
ほとんど毎日のように3人の誰かしらの家でゲームなんかをしてた。
そして、この日も同じように結人の家ですごろくをしていたんだ。
バタバタと階段を駆け下りると、私達はピタッとその場に止まった。
「あら、3人兄妹?」
階段を降りた先はすぐ玄関がある。今日はそこに知らない人がいた。
少し外国人っぽい顔の綺麗な女の人だった。
「いいえ〜!女の子と真黒い髪の子はご近所さんの子よ」
結人ママが楽しそうに外国人ママとおしゃべりしている。
私達は3人でピタッと身を寄せ合って見上げていた。
ふと外国人ママと目が合うと、目を細めてニコッと笑いかけてきた。
「私にも娘がいるのよ。今うちにいるんだけど…人見知りで友達がいないのよ。あなた達私の子と友達になってくれない?」
外国人ママは首を傾けて私達3人に、ダメ?と笑いかけた。
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