四色恋模様
舞色
私は幼馴染が大好き。
ななにゆい君にせい君。
本当に大好きで大切な人達。
でも、私の中で何かが違うって言っている。
せい君には違う感情があった。
大切なのには変わらないけど、それ以上にもっと一緒にいたい…もっと色んな表情を見たい。
そんな欲が出てきて、いつしかこれを恋だと言うようになった。
いつだってせい君の色んな表情を見てきた。
でも、それはいつもあの子の隣から見ていたもの。
その表情は私じゃない、あの子に向けられていた。
私はそれをいわゆる傍観していたようなもの。
悲しい?苦しい?
ううん。
悔しい。
そればっかり出てきて、せい君の答えなんて知っているのに私はずるいことをしてきた。
私が振られればうまくいくのに…私のせいで四人の全てを狂わせてしまった。