四色恋模様
時間は過ぎていき、気づけば夜の8時。
「そろそろ帰るか」
「そうだね!今日はありがとうね〜」
あれから、せい君とは色々話しをした。
主にななのこと。
ななを好きになった理由とか、ななの好きなタイプとか…。
それにまさかせい君はななに告白していたなんて。
あぁ、ごめんなさい…。
と思いながら話しを聞いていた。
「それじゃあ、お休み」
「お休み」
私とせい君はお互いの家の前で手を振った。
私は鍵を探すふりをしてせい君が家に入った事を確かめてからななの家に向かう。
ピーンポーン
「はーい」
ほどなくしてななのお母さんがドアを開けて顔をのぞかせた。
「どうしたの?舞花ちゃん」
顔だけ出していることからきっとパジャマなんだろうな。
そんな事を思いながらななのお母さんに向かって笑顔を向ける。
「なな、もう帰ってますか?」
「ななはまだ帰ってないのよ〜。上で待ってる?」
ななのお母さんはドアをさらに開こうとしたが私は首を振った。
「大丈夫です!ありがとうございました!」
ペコッとお辞儀をして今度はななのお母さんが家に入ったのを見てからななの家の壁に寄りかかった。
中よりも外で待ってた方が、桃も来るだろうし。
私は外で待つことにした。