四色恋模様
桃もななと同じようにゆっくり座る。
2人の視線を受け止めながら私も向かい合うようにして座った。
私の話しを聞いて…どう思うかな。
びっくりするかな?
これでななが自分のしたい様に出来るなら…。
私の思いも報われるのかな。
「実はね」
私の言葉に口を挟まずジッと聞いてくれている2人。
「私、せい君に告白したの」
「え!マジ?」
ビックリした顔でそう叫んだなな。
まぁ、それはそうですよね…。
しかし、その顔はすぐに気まづそうな、なんとも言えない顔になった。
ななの事だから、本当は告白されてたけどそれを私に言えず申し訳ないとか、でもそれは私を馬鹿にしているんじゃないだろうか…とか。
そんな事ばっかり考えているんだろうな。
だから安心して。
私は全然平気なの。
私は口端を引っ張ってニコっと笑った。
「振られたよ」