四色恋模様




「い、いよ」


言葉を出したのは、私の後ろに隠れてた星太。


「あら!本当に?そしたら今からでもうちにこない?」




外国人ママは大きな目をさらに見開いて嬉しそうに笑った。


「お家も近いし、小学校も一緒だし。仲良くするのよ?」


結人ママの言葉に3人でコクっと頷く。

「やった!そしたらうちにいらっしゃい!夕方には挨拶がてら送り届けますから」



外国人ママはそう言うと手招きして「行こう」と言った。



靴に履き替えてとりあえず外国人ママについていく。



徒歩10秒ほどで向かい側の新築一軒家に着いた。




「娘はね、舞花っていうの。人見知りなんだけど…仲良くしてあげてね」



外国人ママは困った顔をして笑うとドアを開けて中に通してくれた。




「ママっ!おかえ…り」



新しい家の匂いがして、奥からパタパタと走ってくる音が聞こえた。



「舞花〜、ご近所の子達だよ。ほら!ご挨拶!」



外国人ママはガチャっとドアを閉めて目の前にいる女の子にビシッと言った。






長くてフワフワした薄い茶色の髪の毛に、目が少しだけ青みがかっている。


小さくても、とんでもなく可愛いお人形さんみたいな子だと思った。





「あ…舞花です」



舞花と言うその女の子はモジモジとワンピースをいじりだして俯いた。


「俺、結人!宜しくな!」


「わっ」



後ろから出てきた結人に肩をぶつけられた、が謝りもせず一直線に舞花のところに行く結人。



いつの間にか靴はちゃんと脱いでる。



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