四色恋模様
ビックリした顔で結人を見る舞花。
「あ、僕は星太。お友達になろう…?」
私の後ろから顔を覗かせて声をかける星太。
舞花がこっちを向くと、バッチリ目があった。
外国人ママに少し似ている舞花。
「わ、私は七恵!ななって呼んでね!」
2人に続けて私もギュッとスカートの裾を握りしめながら言った。
「舞花、仲良くするのよ?せっかくお友達になってくれるんだから」
外国人ママは玄関から上がって舞花の隣に行きそっと頭を撫でた。
「…うん」
まだ不安そうな声の舞花は小さく頷いてからもう1度顔を上げた。
「よろしく…」
緊張した強張った顔。
これが四人の出会いだった。