四色恋模様
それから3人で他愛ない話をしながら、いつものように家の前で分かれた。
私がドアに手をかけた時ー
ガシッと肩を掴まれた。
「ひゃっ!!」
思わず変な声が出た。
すかさず振り返って誰か確かめるとシーーっと人差し指を口に当てている結人だった。
「な、なに?!」
帰ったんじゃなかったの?!
驚いて噛んじゃったよ!!
「ごめん、ちょっと話したいことがあって…」
結人は向かいのせいと舞花の家を気にしながらそう言った。
「あ、じゃあうち入る?」
ドアに力を込めた時結人が横に首を振った。
「いや、公園にいこーぜ」
「はぁ…」
公園でなきゃいけないのか…と思いつつ結人についていく。
公園についてブランコに座った。
あ、これって…
「なんか、あの付き合った日みたいだな」
可笑しそうに笑いながら結人がそう言った。
ちょうど私もそれを考えていた。
「ね!私もそれ思った。それにしても…あの子達付き合わないね〜」
それは、いつになったら私と結人のこの関係は終わるんだろう。という意味もこもっている。
「あー、それなんだけどさ…」
結人が言いにくそうにそう切り出してきた。